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パーソナリティと犯罪

犯罪の男女差はなぜ生まれるのか。日本の検挙人員の女性比は21.5%、差は世界共通だった

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The scales of justice
Photo: James Cridland from Brisbane, AU / CC BY 2.0 / Wikimedia Commons
AI RESEARCH公開された研究と公的統計をAIが調べて整理しました。実在の事件を興味本位で扱わず、犯罪の手口の詳細は書きません(出典は末尾)。

犯罪のニュースに出てくる人は、男性が多いと感じませんか。実際、統計でも犯罪をする人の多くは男性です。では、この差はどこから来るのでしょうか。生まれつきなのか、社会の影響なのか。統計と研究から見ていきます。

SUMMARY

  1. 令和5年の日本の刑法犯検挙人員のうち、女性は21.5%で、近年は20〜22%で推移している。
  2. 女性の刑法犯検挙人員の約7割は窃盗で、女性の窃盗のうち万引きが75.7%を占め、男性(49.6%)より大きく偏っていた。
  3. 米国の被害者調査(1973〜2005年)では、暴行や強盗の男女差は縮まっていたが、その一部は女性の増加ではなく、男性の減少によるものだった。

01どんな心の仕組みが働いているのか

犯罪の男女差は、どの国、どの時代でも見られます。ただし差の大きさは、時代や罪の種類によって変わります。

犯罪学では、女性はどこでも男性より犯罪をしにくいという点では、研究者の意見が一致しています。一方で、差がなぜ生まれるのか、時代とともに変わるのかについては、意見が分かれています。

差を説明するために、男女に共通の理論や、女性に特有の事情に注目する理論など、さまざまな考え方が出されてきました。どれが正しいかは、まだ決着していません。

02研究でわかっていること

男女差は世界共通ですが、日本でも罪の種類で差の大きさが大きく違います。差が生まれる理由は、今も研究が続いています。

21.5%刑法犯検挙人員に占める女性の割合(日本、令和5年)
75.7%女性の窃盗の検挙人員のうち万引きの割合(男性は49.6%、令和5年)
32.5%女性の刑法犯検挙人員のうち65歳以上の割合(男性は19.7%、令和5年)

法務総合研究所(2024)[1]

令和6年版犯罪白書は、女性犯罪を特集した。令和5年の刑法犯検挙人員のうち女性は21.5%で、人数は3万9,370人だった。女性の刑法犯の約7割が窃盗で、特に万引きの割合が高い。65歳以上の割合は女性で32.5%と、男性の19.7%より高かった。

対象: 日本の公式統計 / 限界: 検挙された人の数で、実際に起きた犯罪のすべてではない。

Steffensmeier・Allan(1996)[2]

女性の犯罪と男女差に関する研究を整理した総説。女性がどこでも男性より犯罪をしにくいという点では、研究者の意見が一致していた。一方、差が時代や地域で変わるのか、女性の犯罪の原因は男性と同じなのかについては、意見が分かれていた。

対象: これまでの研究の総説 / 限界: 1996年時点の整理で、その後のデータは含まない。

Lauritsenら(2009)[3]

米国の犯罪被害調査(1973〜2005年)を使い、暴力の男女差の変化を調べた。加重暴行、強盗、単純暴行では、男性に対する女性の割合が時間とともに高まっていた。その一部は、1990年代半ば以降に男性の暴力が女性より大きく減ったためで、女性の暴力が増えたためではなかった。

対象: 米国の被害者調査 / 限界: 被害者の報告にもとづき、加重暴行・強盗・単純暴行に限られる。

03よくある思い込みと、研究が示す実際

「女性の犯罪が増えて男女差が縮んだ」とは限りません。男性の犯罪が大きく減ったことで、差が縮んだように見える場合があります。

MYTH / 思い込み男女差は生まれつきの違いだけで決まる。
FACT / 研究では男女差はどこでも見られますが、差の大きさは時代や罪の種類で変わります。社会の影響も含めて、理由は今も議論されています。
MYTH / 思い込み男女差が縮んだのは、女性の犯罪が増えたからだ。
FACT / 研究では米国の調査では、差が縮んだ一部の理由は、男性の暴力が大きく減ったことでした。
MYTH / 思い込み女性の犯罪も男性と同じような中身だ。
FACT / 研究では日本では、女性の刑法犯の約7割が窃盗で、窃盗のうち万引きが75.7%を占めていました。

04日常で生かせる視点

男女差の数字を見るときは、「差がある」だけでなく、どの罪で、なぜ差があるのかを考えると理解が深まります。

05よくある質問

日本で検挙される人のうち、女性はどのくらいですか

令和5年の刑法犯検挙人員では、女性は21.5%でした。近年は20〜22%で推移しています。

女性の犯罪で多いのは何ですか

窃盗が約7割を占めます。女性の窃盗のうち75.7%が万引きで、男性の49.6%より高い割合でした。

なぜ犯罪は男性に多いのですか

差がどこでも見られる点では研究者の意見が一致していますが、理由については、さまざまな理論があり、今も議論が続いています。

SOURCES

  1. 法務省法務総合研究所 (2024). 令和6年版 犯罪白書 ― 女性犯罪者の実態と処遇. 法務省. https://hakusyo1.moj.go.jp/jp/71/nfm/mokuji.html
  2. Steffensmeier, D., & Allan, E. (1996). Gender and Crime: Toward a Gendered Theory of Female Offending. Annual Review of Sociology, 22(1), 459-487. https://doi.org/10.1146/annurev.soc.22.1.459
  3. Lauritsen, J. L., Heimer, K., & Lynch, J. P. (2009). Trends in the Gender Gap in Violent Offending: New Evidence from the National Crime Victimization Survey. Criminology, 47(2), 361-399. https://doi.org/10.1111/j.1745-9125.2009.00149.x