パーソナリティと犯罪
サイコパスやダークトライアドの研究。俗説と実際の違い

犯罪の男女差はなぜ生まれるのか。日本の検挙人員の女性比は21.5%、差は世界共通だった
日本の刑法犯検挙人員の女性比は21.5%(令和5年)。男女差は世界共通だが、差の大きさは時代や罪の種類で変わり、理由は今も議論が続いている。

怒りは「発散」すればおさまるのか。154研究のまとめが示した、殴るより落ち着くほうが効く理由
怒りを叩いて発散すると、かえって怒りと攻撃が強まった実験がある。154研究のまとめでは、効いたのは興奮を静める方法だった。

「精神疾患の人は危ない」は本当か。暴力犯罪の約95%は重い精神疾患のない人によるものだった
重い精神疾患の人による暴力犯罪は全体の約5%。リスクの上乗せの多くは薬物・アルコールの問題と重なっていた。被害にあう割合のほうが高い。

ダークトライアドとは何か。「3つの悪い性格」は職場の問題行動とどう関係するのか
ダークトライアドは自己愛・マキャベリズム・サイコパス傾向の3つ。重なり合うが同じではなく、3つとも職場の問題行動と関係していました。

「サイコパスは治らない」は本当か。42の治療研究を見直すと、根拠は思ったより薄かった
「サイコパスは治らない」という見方には、しっかりした根拠が乏しい。42研究の見直しでも断定はできず、子どもでは親への支援で特性が和らいだ報告がある。

サイコパスはどれくらいいるのか。「100人に4人」と「1%」、数字が違う理由
一般の大人のサイコパス傾向は全体で4.5%。ただし専門家の面接評価に限ると1.2%で、英国の家庭調査では1%未満でした。

「成功したサイコパス」は経営者に多いのか。92サンプルのメタ分析が示したリーダーとの弱い関係
サイコパス傾向とリーダーへの選ばれやすさの関係は弱く、成果とは弱い負の関係でした。「経営者はサイコパスだらけ」は言いすぎです。

「共感できない人が罪を犯す」は本当か。106の効果量をまとめると、共感と攻撃の関係は思ったより弱かった
共感の低さと犯罪には関係があるが、その強さは控えめ。成人のメタ分析では相関r = -0.11で、他人の気持ちを理解する力の差のほうが目立った。